誰も拍手してくれないぜ…

2009年04月28日

SATSUGAIせよ

たみこが何時のことだっただろうか、カラオケにてデトロイト・メタル・シティの『SATSUGAI』を歌っていた。

僕は衝撃だった。僕のインパクトがこの部屋を破壊してしまうんじゃないか、と錯覚してしまうくらいに。
たみこが放つ殺意の叫びは間違いなくあの日の鼓膜を仲間に引き込んだだろうし、彼の悪魔みたいなヴィジュアル、歌声と相まって紛れもない――僕が神を見た瞬間であった。


※因みに最近たみこが静かなのは上記の事も少なからず関係している。「それ歌いながら布教したら絶対すごい宗教団体できるべ」と素直に褒めるのが恥ずかしかったのでこう表現したら、「マジで!?俺、松本(ギター)さんに憧れとったんよ!いっちょやってみるわぁ」とバイクによるSATSUGAI布教を行なっていたところ近隣住民の通報により、、、(警察の前でも歌ってた)
今は優しい大学生だってさ、風の便りに聞いたよ。
以上、余談終わり。


僕も歌いこなしたい!さすれば曲を聴くしか方法しかなく、「着うたフル?」新世代の旧機種持ちの俺に喧嘩売ってるのか愚民よ。

やったらレンタルしかないやんけ、レンタルするぞ!うぉぉぉっ!!……数か月の月日が流れた。

この世に希望なんざねーよ。絶望が色濃く残る。
レンタルショップに無かった…確かに、小さな店だが。
それにしても、、僕の割と楽な希望くらい叶えてくれても…ちっ、そんな店なら燃えてしまえ!


と思ってたら先週くらいに入荷してましてさっそく借りたぞぃ、



ひゃー ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!?!!!このサウンドだぁぁだぁぁぁぁっ!だぁ!!

たみこが僕に作用させた歌エネルギーとは桁違いのカオスが僕を包み込み、封印していたネガティブな感情が触発され、解放されたのである。

僕が今までの僕ではないこと、それは明確であった。


帥升と呼ばれる人が107年に安帝に生口と呼ばれる奴隷を献上したとされている。
生口とは、読みは「せいこう」である。
勘の良い人は気付いたようだね。そう、性交の語源である。
この生口と呼ばれた奴隷達は皆男であった。

何故か?

それはこの時代が女性を神格化していたからである。「原始、女性は太陽でしたよね、今は月じゃね?蔑ろにしてね?」と言っていた時代が正にそれで、女性は命の生産者だったわけだ。
それはそれは。大事にされていた。だから、奴隷とかマジありえなかったわけで。土偶とか見てみ?マジおっぱいだから。

話を戻そう。生口が何をしていたか。
昔の人間に阿部さん的発想はなく、口での性処理を担当したという。
本当の性奴隷というわけだ。
別に腐女子を喜ばしたいわけじゃなく、近代に到るまで男×男なんて変でも何でもなく至極普通の事だった。
有名な所だと新選組の財源はもっぱら隊員同士の春画であったそうだし、これは当時の老若男女に対して大いに売れたそうだ。

その生口が時代の変遷に従い漢字を変えて性交になった。この漢字になったのは明治時代になってから。開国の効果は実に広範囲をカバーしていたというわけだ。


〜日本史嫌いが好きになる!同性愛の切り口から歴史を語る!〜

『山川出版(笑)』



僕が図書室でバイブルを読み耽っていると、聞き慣れないギター音が近づいてきて、図書室の入り口前で止まった。
僕は、顔を上げた。

友人がすごくニダニダした表情、それは嬉々としていた様子で僕と目が合った途端、ギターを弾きながら僕の目の前まで歩いてきたではないか…弾き歩きやっ!これが世に言う…と冷静に状況を実況していた僕は彼がニダニダしていた理由がわからなかった。
というか、なんでこっち来てんの?しかも何その春日な速さ、すげー恐いんだけどさ。

「君も好きなんだ、それ」
僕はしまった、と慌てて隠して、友人が冗談半分で…言い訳オブ言い訳だった。僕はまたしまった、と思って俯いた。
彼は演奏を止めない。このメロディーはなんだろう?
「わかるよ、僕も山川にはお世話になってる。隠さなくたっていいんだ」メロディーが一層激しくなる。
図書室で弾くなんてモラルの欠片もないな…、漠然と考えていた。
「まぁ、嫌いではないよ」僕は観念してカウンターに本を投げるように置いた。
「そうか、うんうん『仲間』だね」彼が更にニダついた。これ以上ないってくらいに。
そして彼はギターを性器に見立てて扱き始めた。まだニダニダしてる。
そろそろ不気味になってきた。
茫然と見ることしかできない僕に、彼は、どこに出してほしい?と聞いた。

別にどこでも。彼の左手の上下運動は非常に機械的でメトロノームのようであって、これは初めてではない熟練の動きだよな、と奇異の目で観察していた。

じゃあ口に…言うが早いか彼は彼のギターを僕の口に無理矢理押し込んで果てた。一連の所作に一縷の隙もなく僕はただされるがままだった。
性欲の捌け口にされた感覚はなく、むしろ芸術を垣間見た。
彼はまたギターを演奏し始めた。

「うっさいねん!」先生がキレた。そりゃそうだ、と僕も思った。
彼はすみませんでしたと言いながらも全く悪怯れる様子を見せず、そそくさと逃げていった。演奏をしながら。

―1/3の純情な感情だ。
僕は唐突に思い出した。
彼の演奏したメロディー。僕は感情より劣情の方がこの場合は的確だなぁ、と自分も支度をして帰路を辿った。

SATSUGAIを口ずさんでいると小学生の集団下校にかち合った。僕は敢えてハッキリとヴォリュームを上げて歌った。

サツガイ、サツガイせよ
サツガイ、サツガイせよ
サツガイ、サツガイせよ


僕は一人の少年の隣につけて、耳元で囁いた。

俺には父さん母さんいねぇそれは俺が殺したから

殺せ殺せ親など殺せ

少年が顔を真っ青にして倒れる。とても愉快だ。



傘にたまった雨水が蚊の温床だぁぁぁぁ!蚊をサツガイ、サツガイせよ!サツガイ、サツガイせよ!
夏なんて殺してしまえ!


当然ながら警察にしょっぴかれた。


これから、嫌な季節がやってくる。
posted by キナこ at 06:08| Comment(0) | TrackBack(0) | キナ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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